こんにちは、中小企業診断士で管理人の「鋼の天然水」です。
最近、中小企業診断士っぽい仕事を副業としてやってみたので記事にしたいと思います。
久しぶりに2次試験や実習を思い出しましたよー。
目次
やってみた副業は補助金申請代行
みなさん補助金や補助金申請代行という単語を聞いたことはありますか?
国が中小企業の発展のための支援に力を入れているのはご存じですよね。
日本の企業の約99%は中小企業なので、
そこから日本を元気にしていこうという施策です。
その一環に補助金があるんです。
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補助金とは?
国が定める業種の事業者が、事業を実施するための資金をサポートするものです。
厳しい審査がありますが、返済不要なので貰わなきゃ損!
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しかし、補助金をもらうためには国の審査があり、
その難易度は年々上がっているようです。
そこでいま活発なのが、専門家による補助金申請代行なんです。
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補助金申請代行とは?
補助金に申請する書類を、事業者に代わり専門家が作成し、
年々難易度の上がっている補助金の審査を通す対価として、
補助金の何割かを報酬として要求するビジネスモデルです。
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この専門家は様々な士業の人間が多いです。
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その中でも一番多いのが
我々「中小企業診断士」なのです!
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今回扱った補助金は「小規模事業者持続化補助金」
そもそも補助金申請代行をしようと思ったキッカケは、
補助金申請代行の広告が目についたことです。
最近中小企業診断士っぽい仕事を全然していなかったので、
久しぶりに何かやってみたいなーとちょうど思っていたところでした。
補助金の対象について軽く調べてみると
◆対象となる事業
経営計画に基づき、商工会議所の支援を受けながら実施する販路開拓等のための事業
《対象となる取り組みの例》
(1)広告宣伝(広報費)
・新たな顧客層の取り込みを狙い、チラシを作成・配布
(2)集客力を高めるための店舗改装(外注費)
・幅広い年代層の集客を図るための店舗のユニバーサルデザイン化
(3)展示会・商談会への出展(展示会等出展費)
・新たな販路を求め、国内外の展示会へ出展
(4)商品パッケージや包装紙・ラッピングの変更(開発費)
・新たな市場を狙って商品パッケージのデザインを一新◆補助対象経費
1.機械装置等費、2.広報費、3.展示会等出展費、4.旅費、5.開発費、6.資料購入費、7.雑役務費、8.借料、9.専門家謝金、10.専門家旅費、11.車両購入費(買い物弱者対策の場合のみ)、12.委託費、13.外注費◆補助率・補助額
・補助率 補助対象経費の2/3以内
・補助額 上限50万円
*ただし、
(1)①雇用を増加させる取り組み、②買い物弱者対策に取り組む事業者、③海外展開に取り組む事業者については、補助上限額が100万円
(2)複数の小規模事業者が連携して取り組む共同事業の場合は、補助上限額が「1事業者あたりの補助上限額」×連携小規模事業者数の金額となります。(ただし、500万円を上限とします。)
(3)上記(1)と(2)の併用は可能です。(その場合でも補助上限額は500万円を上限とします)
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あれ?
これって独立さえしていれば
意外と誰でも当てはまるんじゃないか?
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いますよ、知り合いで独立した人間が。
すぐにその友人に連絡を取り、補助金の話をしてみました。
友人からの回答は
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やるだけならタダだしOK!
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でした。
話がわかる友人でよかった!(笑)
報酬は成功報酬で2割ということになりました。
うまくいけば10万円の報酬か…
友人はお金が入るかもしれないし、(50万円程)
私は補助金申請代行の経験が詰めるしお小遣い稼ぎになるかもしれない。
まさしくWIN-WINの関係!
これで実績を作っておけば、副業を拡大させていくこともできるかもしれません。
持つべきものは良い友人ですね。
ちなみにスキームはこんな感じ!
とりあえず完成させて商工会議所にGO
どうせ一発でOKがもらえるわけがないので、
とりあえず「経営計画書」と「補助事業計画書」をざっと作成し、
友人に商工会議所に相談して貰いました。
ちなみに
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経営計画書とは?
申請する事業者がどのような規模でどのような事業を行っているか、
また、これからの経営をどう進めていくつもりか示す書類。
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補助事業計画書とは?
申請する補助金が採択されることで、事業にどのような効果があるか、
また、将来どのように成長することができるかを示す書類。
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こんな感じの書類です。
友人に事業の内容を聞きながら作成していったのですが、
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経営者って意外と自分のことがわかってない
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んですよね。
経営をしっかり学んだ超一流の経営者ならば事業領域やSWOTを意識して動いているのかもしれませんが、
そんな勉強をしていない経営者はまだまだ多いように感じます。
中小企業診断士のような経営の専門家が活躍する場はまだまだたくさんあることを実感いたしました。
友人も自身の経営環境を良くわかっていなかったので、
1から丁寧に作成していきました。
経営計画書を作ることによって、現在の状況や競合企業を再認識することができるので、
補助金云々を抜きにしても、経営状況を見直す良いキッカケになったと思います。
「経営計画書」「補助事業計画書」はボリュームが大事!?
「経営計画書」「補助事業計画書」のフォーマットって記入欄が小さめなんですよね。
だからそこに収まるように文字が少なくてもわかりやすい文章を心がけて作成しました。
それが大きな間違いだとも知らずに…
友人が商工会議所で最初に言われたのが、
「ボリュームが全然足りませんね!」
だったみたいです。
あほか!用意されたフォーマットに合わせてこっちは無理やり作成したんだぞ!(笑)
初期のまま作成すると各3~4枚に収まるのですが、
採択された例を聞くと、どれも10枚程度は当然のようにあるみたいです。
文章をまとめまくったのがアホみたいです…
しかし、どうせ一回でOKがもらえないという予想は大当たり。
むしろ早くわかって良かったですよ。
採択されるには写真と図を入れまくる必要あり
ボリュームが足りないと言われたので、文章を増やすのはもちろんのこと、
写真や図を挿入し、わかりやすさ+ボリュームをUPさせることにしました。
友人の職場の写真や、経営者である友人の画像はもちろんのこと、
競合他社を調べ、図で当社のポジショニングなどを説明しました。
かなり中小企業診断士っぽい仕事ですね!(笑)
これらの作業のおかげで
経営計画書は18枚、補助事業計画書は10枚まで増やすことができました。
これでボリュームに関しては何も言われないハズです。
とりあえず商工会議所に認められた
ようやく商工会議所にOKをもらい、
「事業支援計画書」を作ってもらうことに。
これがないと応募資格が得られないんですよね。
事業支援計画書と作成した書類を日本商工会議所へ送付しやることは完了です。
あとは審査の結果を待つだけです。
採択の結果発表は約2ヶ月後。
初めての中小企業診断士としての副業ですからドキドキです。
採択される文章の流れは決まっている
らしいです。
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つまり一回採択されたらその要領で作成すれば
それ以降は余裕ってわけです。
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その一回目が大変そうですけどね。(笑)
もし今回採択されなかったら、そのまま再度チャレンジするのではなく、
知り合いの診断士に教えを請いてきます。
最初からそうすればよかったんですけどね。(笑)
採択されたら補助金はおいくらくらい貰えるの?
最初の方でも軽く説明しましたが、
◆補助率・補助額
・補助率 補助対象経費の2/3以内
・補助額 上限50万円
*ただし、
(1)①雇用を増加させる取り組み、②買い物弱者対策に取り組む事業者、③海外展開に取り組む事業者については、補助上限額が100万円
(2)複数の小規模事業者が連携して取り組む共同事業の場合は、補助上限額が「1事業者あたりの補助上限額」×連携小規模事業者数の金額となります。(ただし、500万円を上限とします。)
(3)上記(1)と(2)の併用は可能です。(その場合でも補助上限額は500万円を上限とします)
というような制度です。
今回は(1)にも(2)にも当てはまらないので、
採択された場合友人がもらえる補助金は50万ですね。
補助金の対象となるような経費はどんな企業でもだいたいあるものですから、
その金額×2/3が50万円となるように作成すればOKです。
それ以上の金額で作成しても問題はありませんが、
限度額は50万円ですしね。
あまりたくさんの経費を記入しても理由付けが大変になるだけです。(笑)
他の補助金はどんなのあるの?
補助金って意外とたくさんの種類があるんですよね。
有名な補助金ですと、
「ものづくり補助金」や「創業補助金」ですね。
マニアックなものだと
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●商店街まちづくり事業(まちづくり補助金)
●地域商店街活性化事業(にぎわい補助金)
●中小企業・小規模事業者設備新陳代謝促進事業費補助金
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等々があります。
どの補助金も経営者だけでは採択されるのが難しいものばかりなので、
今後も中小企業診断士の仕事は増え続けるでしょう。
補助金申請代行で独立できる?
このまま補助金フィーバーが続けば独立しても食べていけるでしょう。
中小企業診断士が申請の流れを覚えてしまえばそれほど難しい仕事ではないのが実際のところです。
現在の企業を取り巻く環境は、
法人税も減り、補助金も潤沢にあり、生き残りやすい環境であることは間違いありません。
これに関して少し前に麻生太郎財務相も発言していましたね。
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-麻生財務相-
この2年間で利益出してない企業は
運が悪いか能力がない
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wwwwwwww。
これは完全に失言だと思いますが、
それくらい企業が優遇されている時代なんですよね。
しかし、いつこの優遇されている環境が変化するかはわかりません。
補助金が縮小されてしまえば、
それだけ補助金申請代行の市場規模も小さくなってしまうということです。
国の政策にモロに左右されてしまうような仕事で独立するのは、
非常に危険だと私は考えます。
補助金申請代行は企業内診断士の副業や、
顧問先を持つ診断士の一次的な仕事として行うべきでしょうね。
終わりに
補助金申請代行はテンプレート的な文章の流れがある程度わかればこなせる仕事です。
私の知り合いの中小企業診断士はそれがつまらないと感じているようですね。
能力が高い診断士はそんなことを考えてるんですね。
私は自分がこなせる仕事でお金が入れば何も文句はないんですけどね…(笑)
レベルの違いを感じます。(笑)
また、補助金もらうことで●●の効果があるというような作り方をする必要があるのですが、
その効果を魅力的に見せるように作成するために、
どんどん現実とかけ離れた、ファンタジーのような世界に突入していくことも多々あるようで、
実現可能性が低いことをわかりながら作成することに虚しさを覚えることもあるようです。
副業で稼ぐことと、満足することの両立は難しいですね。
それでも、副業等で蓄えた知識を使わないと
私のような企業内診断士の方は能力が衰える一方でしょう。
せっかく苦労して手に入れた中小企業診断士の資格です。
あなたも業後や休日を活かして活躍してみてはいかがでしょうか?