難関国家資格と言われる「中小企業診断士」。
合格に必要な勉強時間は約1200時間以上ともいわれています。
しかし、中小企業診断士になるには決して高学歴である必要はないのです。
目次
学歴不問の国家資格 中小企業診断士
大学を卒業していなくては受験することすらできないという士業系の国家資格はたくさんあります。
有名なところでは、医者になるために受ける医師国家試験や、
法律家になるための法科大学院(ロースクール)ですね。
それぞれ予備試験という別ルートも用意されていますが大変難しい試験です。
そんな中、中小企業診断士という資格は
ポイント
学歴が一切問われません。
学歴どころか、年齢や国籍、更には実務経験などによる受験制限がまったくないというかなり珍しい資格です。
資格を取得して、中小企業診断士として登録したとしても「中小企業診断士」という名称を名乗れる以外に、確実な見返りがないこともあってか、広く門戸が開かれたオープンな資格です。
ちなみに私の知り合いに高卒の中小企業診断士がいます。
その人が中小企業診断士を受験しようと考えたきっかけのひとつが
ポイント
「高卒でも不利なく受けられる資格」
というものでした。
学歴で劣る人が自分の価値を高めるために勉強することも多いようですね。
やはり偏差値の高い人(高学歴)が有利
そんな中小企業診断士の試験ですが、
私の感覚ではいわゆる難関大学(旧帝大、早稲田、慶應、上智)を卒業し、
大企業に勤めている人の割合がかなり高いように感じます。
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中小企業診断士試験に有利な職業
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では、卒業した大学の偏差値と中小企業診断士試験の合格やその成績は関係があるのかどうかですが、
ポイント
「比例はしないが、一定の相関関係はある」
でしょう。
まぁ当たり前の話ですよね。
中小企業診断士が実務に必要な知識の有無、能力が問われる資格だとは言え、
ペーパーテストで判定する試験に過ぎない以上、受験勉強のテクニックがあるのとないのでは大きな差がつきます。
また、テクニック以前に、
一次試験の7科目(「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」)
をしっかり勉強することは、ある程度勉強に慣れていない人にはとても苦行ですよね。
私は勉強体力と呼んでいるのですが、
重要なポイント
コツコツと知識を積み上げる力
分からなくても途中で投げ出さない力
がかなり試されます。
受験勉強のテクニックや勉強体力はその人の卒業した大学の偏差値の高低によって決まるものではありませんが、
それなりの学習量を求められる難関大学の卒業生の方がこれらの力を身につけていることが多いですよね。
このように考えると
「高学歴が有利か?」
という問に対しての答えは「YES」でしょう。
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大学生のうちに中小企業診断士を取得する4つのメリット
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学歴・偏差値問わず、国語力があると有利
中小企業診断士と高学歴・偏差値について述べてきましたが、
その中でも国語力ある人ほど中小企業診断士の勉強に向いています。
7科目を勉強するためには、某大な量の情報をインプットする必要があります。
その効率は「読む力」に大きく依存します。
また、2次試験の対策で必要とされる
ポイント
ロジカルシンキング
(物事の本質を正確に捉え論理的に考えて思考を整理して、それを分かりやすく相手に伝えるスキル)
の基本となるのも国語力だからです。
「大学の偏差値が…」「そもそも大学をでていない…」という人でも、国語は得意だったという人は落ち込む必要はありません。
正しい勉強法と、優秀な教材を使えば合格への道は開けます。
また、国語力がある人は学歴がなかったとしても面接対策次第で条件のいい就職先は見つけられます。
もし中小企業診断士を目指す理由が「条件の良い就職先を見つけたい」だけだったら時間がもったいないかもしれません。
1度あなたにあった転職エージェントに相談し、それから診断士を目指すかどうか決めるべきです。
高学歴じゃなくとも逆転のチャンスあり
高学歴・高偏差値の方が有利という夢も希望もない話になりましたが、あくまでも一定のアドバンテージがあるということに過ぎません。
これは多かれ少なかれ、他の士業系国家資格にも当てはまることです。
また、中小企業診断士の受験勉強にすごく向いていて、
圧倒的な成績で資格試験に合格したとしても、
ポイント
中小企業診断士としての成功は
何ら保証されません
苦手を克服しようと成長することが中小企業診断士として活動していくうえでの大きな武器になります。
日々邁進していく姿勢が本当に大切な資格です。
いくら学歴があっても、偏差値が高くても、歩みを止めてしまう人には向いていない資格ですよ。
勉強が苦手でも合格するためにやれること
もしあなたが「高卒」「専門卒」「短大卒」ということでコンプレックスを抱いており、コンプレックスを克服し、「就職」「転職」「年収アップ」等の目標を達成したいのならば、中小企業診断士が絶対にオススメです。
なぜなら、学歴関係なく保有することで一定の評価を得られるからです。
新卒で就職活動をする際は、学歴はかなり重視されます。
ですが既卒になれば学歴はそれほど関係なくなります。
そして、既卒になった後に活きるのは、「資格」と「経験」です。
でも経験なんて面接時にどうとでもウソをつけますよね?
企業側も調べられないのはわかっているので話半分で面接者の話を聞いています。
しかし、資格はウソをつけばすぐにばれるので能力の証明になります。
そう考えると、「高卒」「専門卒」「短大卒」がわかりやすい評価を得るためには資格の取得が必須になります。
その中でも「中小企業診断士」は、国が認める唯一のコンサルタントの国家資格であり、
あなたの実力を認めさせるための十分な証明になります。
多くの面接官は、面接で雰囲気が良く受け答えがしっかりしている高卒と、
多少受け答えが微妙な高学歴が面接に来たら、
悩みつつも後者を採用します。
大半の面接官はそうする可能性が高いです。
なぜなら、もし雰囲気と受け答えが良い前者を採用したとして、はずれ人材だった場合、雰囲気や受け答えは面接官の感覚でしか評価できないポイントになるので、面接官の評価が下がることになるからです。
その点後者だったら「高学歴」というわかりやすい評価ポイントがあるので、
もしはずれ人材だったとしても、
「面接官の独断ではずれ人材を採用した!」
とはなりにくいハズです。
面接官の立場で考えれば当然ですよね。
サラリーマンなんだから無難な判断したいですよそりゃ。
でもそれで諦めるのはまだはやいです。
ポイント
学歴が無理なら誰でもわかりやすい他の評価ポイントを作ればいいんです。
学歴レベルでわかりやすくて、社会的信用も高い指標。
それが「資格」です。
しかし、資格と一言でいっても星の数ほど種類はあります。
繰り返しになりますが、その中でも一番のオススメは、やはり受験資格に学歴が関係ない「中小企業診断士」です。
国家資格なので信用度は抜群ですし、取得したいビジネス資格ランキングで1位に君臨するほど人気もあります。
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取得したいビジネス関連資格1位「中小企業診断士」
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それでも勉強が苦手だから…という理由でためらっている人も多いと思います。
しかし、勉強が苦手な人でも合格に近づくための勉強法もあります。
偏差値が低くても大丈夫。自信がない人のため勉強法
勉強が苦手な人の多くは、勉強を生活の一部にするのが苦手です。
勉強が得意な人は、仕事で忙しい日々を送っていても、洗顔や歯磨きのように、「勉強をするのが当たりまえ」というように扱っています。
このような習慣はそう簡単に身につくものではありません。
社会人になってから、この習慣を身に着けるには荒療治が必要です。
そのためには、いつでもどこでも勉強できる教材が必須となります。
現代社会はだれでもスマートフォンを持っています。
そのような背景から、スマートフォンでいつでもどこでも勉強できる教材の人気が高まっています。
その教材が「スタディング(旧 通勤講座)」や「診断士ゼミナール」です。
気になる方はぜひ一度登録し、無料講義を受けてみてください。
終わりに
最後に私の周りの中小企業診断士の話です。
先ほど話に出てきた高卒の人ですが、1年浪人のあと無事に合格しました。
現在独立してコンサルタントとして大活躍しています。
また1次試験は1年で通ったものの、2次試験に5回落ちた人も私の知り合いにいますが、
その人は現在企業内診断士として出世し大活躍しています。
2人に共通しているのは目先の苦労や問題に対して
逃げずに卑屈にならずにコツコツと対応していました。
2人とも器用ではなかったですが、非常に真摯的で成長力のある人たちだと思います。
ポイント
試験や学歴の優劣と、資格取得後の活躍は関連性が薄いと私は考えています。
中小企業診断士は、行き詰った中小企業を立ち直らせたり、大企業に比べて経営資源の劣る中小企業を輝かせられる素晴らしい資格ですので、学歴にこだわらずに「志」を持って勉強してもらえればなと思います。
ちなみに、中小企業診断士は非常に難しい試験なので試験内容正しい理解と効率の良い攻略方法をちゃんと知っておかないとかなり苦労します。
興味はあるがまだ良く中小企業診断士を理解していない人は「診断士が置かれている状況」「効率的な勉強法・試験科目ごとのポイント」「合格後の活動方法」などがまとめられている資料を1冊用意しておきましょう。
予備校のクレアールが定価1,500円の「中小企業診断士試験 非常識合格法」という診断士について綺麗にまとめた良書を期間限定で無料配布しているみたいです。
中小企業診断士に少しでも興味があればこの機会にタダで貰っておきましょう。
⇒【サラリーマン必読!】中小企業診断士に合格することの本当のメリットとデメリット